「整体・骨盤調整」腰はやってくれないんですか？

施術中に一本の電話が。。
「今からみてもらいたいんですけど・・・」

「今日は予約でほぼいっぱいなんですが・・・
どうされました？」

「ぎっくり腰みたいで、ほとんど動けないくらいなんです。
明日はどうしても仕事に出たいので、
何とか今日中にみて貰えないかと・・・」

「わかりました。夜の9時ごろには手が空きますので、
それからでもよろしければおいでください」

ということでご来院くださった男性。
何とか自力で車を運転してこれた、とのこと。
まっすぐに立てず、歩くのもやっとの状態。

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ゆっくりとした動作で何とか伏臥位になれたので、
仙骨の修正や手首足首などへの手法を、
何度も痛みを確認しながら、ごくごく軽い操作で。

当院の施術法（バランス活性療法）は、力でもみほぐすのではなく、
自律神経に働きかけながら、骨盤のゆがみを整え、
緊張している部位の筋肉群を緩める施術を行っていくことなどを説明しながら、
伏臥位～仰臥位へと、出来る範囲での基本療法を進める。

何とか明日の仕事に出られるようにと、
痛みを和らげる呼吸法や、内臓の冷えを取る半身浴など、
自己療法のやり方なども説明しようとしたのですが・・・
どうもまともに聞いているようには思えないような表情や返答。
「今のこの季節に、半身浴なんかできるわけないでしょ・・・」
みたいな・・・

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痛みのせいで、気持ちが集中できないのかな？
と思い、あまりあれこれと説明することをひかえ、
頭部への施術を終えて、仕上げにかかろうとしたとき
「腰は・・・やってくれないんですか？」

「えっ、やってますよ。骨盤を調整したり、
下肢からの操作で腰背部の筋肉を緩めたり・・・」

どうやら腰をしっかり揉んでもらいたかったようなので、
「こんな状態で痛いところを揉んだりしたら、
余計にひどくなってしまいますよ」

「・・・？・・？・・？」
どうも納得していない様子。

「じゃあ、やめましょう。信頼できない施術をこれ以上続けても、
お互いに時間の無駄になりますから。料金は結構ですので」

ほぼ9割方終了していた施術を打ち切りました。
数年に一人くらいは、こんなカンジのお客様がいらっしゃいますが、
料金をいただかなかったケースは初めてでした

大人げない？
電話をいただいた時点でもっと丁寧に説明すればよかったのかな・・・
でも、施術最中の電話だったしなあ・・・
などの思いもよぎりましたが、

いやな気持を引きずりながら明日のお客様に対応するわけにはいかない！
と割り切りました。